佐藤峰研究室/Mine’s Lab

定常のコミュニティデザイン/ Stationary State Community Design

農のある暮らし、自分で作る

健気なりんご

投稿日:3月 9, 2018 更新日:

ゼミの学生たちと長野県下伊那にある松川町にお世話になっている。地域おこしへに関する調査と提言を2年生が1年かけて行い、報告書を書くというプログラムである。実際のところ、受け入れに関わるすべてを請け負ってくださっている地域おこし協力隊のYさんの仕事を増やしているだけではないか、という気もしないでもないが、学生は確実に成長しているように感じている。

2月に最終報告会で伺った際に、民泊をしたおうちで、猪鍋と自家製のアップルタイザーを出していただいた。長野丸ごと感ハンパない組み合わせだ。猪鍋はさすがに真似できないが、アップルタイザーの方は、皮ごとりんごを絞ってそれを元に酵母を起こし、そこにりんごジュースを注ぎ足していけばできるという話である。(ただしアルコール分が1%を越えると法にふれるらしいので注意とのこと。)

そんな簡単に??と思ったが、何事も試してみたい性格。何と言っても、かの自給自足NHKドラマ「大草原の小さな家」を見て、グレービーなるものを見よう見まねで作るような子供だったのだ(残念ながらひどい味がしたが・・・。)千葉に戻ってから早速、お土産にもらったピンクレディーという昭和な名前のりんごを3つジューサーで皮ごと絞り、それを煮沸した瓶に入れて、蓋を軽くのっける感じにして、三日そのまま放置した。しかし寒いのか一向に泡が立ってくれない。そこで、長野で買った生蜂蜜を少々加えて応援したところ、一週間目くらいからか泡が立ち始めた。駅前のマルエツで買ったりんごジュースを注ぎ足して、蓋を半開きにしつつ(蓋を閉めてしまうと開けた時に大変なことになった)様子を見る。数日おくと小さな泡が立ち始める。飲んでみると長野でいただいた味が再現できている。疲れが取れるようだし、何より体にいいんだなあという雰囲気がする飲料である。

そして、目には見えない酵母菌に案外癒されている。瓶に耳を近づけるとしゅわしゅわとかすかな音がする。私が眠っている間も働いてくれていると思うと、なんとも愛おしい。よく考えるとこれも生きものといえば生きもの。もう本当に疲れて疲れて眠れもしないような嫌な夜も、この音を聞くと、明日1日は取り敢えずがんばってやろうかという気になるから不思議である。ペットが飼えない一人暮らしの人の間で、ひそかに流行ったりしそうな感じさえする。

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