佐藤峰研究室/Mine’s Lab

定常のコミュニティデザイン/ Stationary State Community Design

和のある暮らし 暮らしの工夫

着物着るもの

投稿日:3月 8, 2018 更新日:

5年くらい前のこと。祖母と母から着物がどっさり送られてきた。というより、送りつけられた。「もう着ないし着る人に差し上げて」とのこと。だけど、周囲に着る人もいない。リサイクルに持って行ったら、一山500円とびっくりする安値。かといって資源ごみに出したら、なんだか祟られそうである。仕方がないので、しばらくそのままにしておいた。

その後転職して大学教員になった。留学生の夏のプログラムを任せられた。着物なんか着たら喜ばれそうと思ったが、どう着たらいいかは分からない。着付け教室に行く時間もない。ということを周りの知り合いたちに、とりあえず言ってみた。すると言ってみるものである。「教えてあげるわよ」と私が夜遅い時、娘たちを預かって下さるIさんからの天使の声。彼女は保育園の先生をしているということは知っていたが、着付けのプロでもあったのだ。

数回教えていただき、なんとか着物を着て、下駄を履いて、留学生を谷根千に案内した。3時間ほど下駄履きで歩き通したが、案外疲れない。予想以上に楽なのに、何故かちゃんとして見える。何より奇抜な組み合わせも、洋服では可愛すぎる色も着物なら大丈夫だ。ちょうどヨガを真剣にするようになり、筋肉がついたらスーツもきつくなってしまったし、学生にも間違えられないので、その後割と着るようになった。今では、15分くらいで普段着は着られる。冬はブーツを合わせる。昔みたいに着る人がたくさんいないから、あまりうるさく言う人もいないので、気も楽だ。

その後、もらったり、差し上げたりの「贈与交換」の輪も広がり、楽しい。そして着物は帯でアレンジもきくから、洋服を買う頻度やペースもぐっと減った。スローな消費生活のはじまりでもある。

 

-和のある暮らし, 暮らしの工夫

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

いろいろつくる、その壱

あまり外出しなくなり、家にいることが多い。電車にもほぼ乗らない。せっかくなので、いろいろつくることにする。 今日はぬか床をつくってみる。市販の色々入ってる炒りぬか半キロ、ビール一缶、塩50gを混ぜる。 …

横着味噌作り

何年か前、友人の友人が主催する味噌作りの会に茨城まで出かけた。焚き火をおこし、大豆を大鍋で煮て、レンタルしてきた機械で次々と潰し、味噌玉を作り何個もの樽に仕込む、という1日がかりの儀式。とても楽しかっ …

no image

召しませ俳句

年前に母校のホームカミングデー(大規模な同窓会である)でスピーチをする機会を得た。自分がどんなキャリアを積んできたかということ話した。その際に同じように依頼を受けた先輩方の一人に、貿易会社に勤めながら …

いろいろつくる、その弍

いつはじまるかわからない、新学期にむけて、娘達が準備をしている。宿題をしない口実なのか、マスクを作り出した。しかも手縫いである。あいにくミシンが壊れているので。 次女が作り出し、飽きて、長女が引き継ぐ …