佐藤峰研究室/Mine’s Lab

小確幸のコミュニティデザイン/Community Design for Wellーbeing

農のある暮らし、自分で作る

家庭菜園ことはじめ

投稿日:5月 10, 2018 更新日:

自分で使うもの、食べるものを自分で作り出せたら嬉しい。という思いがかなり昔から強くある。ヨガを長くやるようになり、その傾向が強まった気がする。肉や魚にはそうこだわりはないが、美味しくて安心でそんなにはお高くなく、新鮮な野菜や果物を食べたい、と最近つくづく思う。子供達にも、家族にも、まあそれなりのものを食べて欲しい。何より買い物に行きたくない。

というわけでまず、開墾である。3月に、庭の畑スペースを2倍に拡大した。10年ほど根を張った芝生は、そんなには優しくない。週末しか時間が取れないし、雨も降るし、めげそうにはなったが、とりあえず2畳ほどのスペースを確保した。そして、とりあえず緑肥になりそうな赤クローバーとクリムゾンクローバーとえん麦を畑の端っこにパラパラとまく。(あとあと、えん麦は見た目が雑草っぽいことに若干後悔する。)石を取り除き、大きな土塊を地味にほぐす。家族は私が勝手にやっていることに特に関心を示してこないが、まあ仕方ない。いつも使わない筋肉を使い、熟睡と筋肉痛がセットでやってくる。しかし、なんとなく満足感がある。

次に土壌改良。といっても肥料を買ってくるのもわざわざ感が強くて悔しい。なので買い物のついでに、近所の精米機(というものがあるくらいのトカイナカに住んでいる)を覗き、米ぬかを取ってくる。それを穴を掘ったところに巻いて水をかけ土で埋める。近所の林で自然に作られた風の腐葉土も少しいただき、菌を増やす。あとは、家で出る生ごみを少し発酵させてから、埋め込む。長野の農家さんからリンゴを送ってもらった際に、梱包材のかわりに入っていた籾殻もなんとなく入れ込む。本当は炭を作るのがいいらしいけれども、できないので、灰にしていれる。これでいいのかよくわからないが、まあなんとなく栄養がある土っぽくなってきた。そしてもらってきた藁を畝のところに敷く。稲というのは米を食べられるだけでなく、糠、籾殻、藁と全部使える。何と無駄がない作物だ。

そして4月、種を蒔く。とりあえず大根・かぶ・小松菜から始めてみる。隣のブロックにはハーブの苗を買ってきたりもらったりして植えておく。チャイブ、ディル、バジル、オレガノ、コリアンダーあたりを植える。食べた小葱の根っこも端の方に植えておいた。(ミント類は地下茎で永遠に増えるので要注意である。ローズマリー割に茂る。)ハーブは、そんなに使わないかもしれないが、ガーデン感を出してくれるし何より匂いに癒される。その周りにサラダ野菜の種をまく。ハーブの周りに種をまくと虫が付きにくいと本で読んだので。どのくらい効果的か分からないが、まあやってみよう。

育苗もしてみよう。去年苗を買った時の黒い小さなポットに土を入れて、種を数粒ずつ蒔いてみる。なんとなく直播にしない方がいいように判断される野菜(カボチャ:これは食べたあとの種、人参、枝豆、落花生、シソ)で、自分が食べたいものをとりあえず育てよう。そこに、友人が家族経営している植物園で苗を買ってきて植える。ミニトマト、ナス、キュウリ、ピーマンなど、いわうゆる定番の夏野菜だ。そこにコンパニオンプランツとして、バジルやパセリ類を近くに植えた。勢いついて、ゆず、山椒、月桂樹の苗木も芝生スペースに植えてみる。食べられることがまず大切だ。

ずいぶん畑っぽくなってきたところで、相方のクレームが入る。園芸用品が散らばっているので一箇所にまとめよ、という指令である。確かにおっしゃる通りである。そんなにアイテムはないが、スコップ、シャベル、鎌、土嚢(堆肥を作るのに使う)、ビニールシート、種の箱、プランターと、それなりではある。苗を作っている黒いポットも軒下に直置きである。どうせなら苗を育てることと、ものを置くことが両立してほしい。ちょうど庭の隅に日当たりが良くない一畳ほどのスペースがある。そこにAmazonで小さなビニルハウスを購入し自分で組み立てる。8千円ほどであった。幅と長さは良かったが、高さが案外高く、作業のための小屋という感じである。うーん、と思いつつ、とりあえずよしとする。そこに全てのものを納めて自分も入ってみる。いきなり高温多湿で、植物の匂いがする。夏の温度対策や虫対策を、そしてビジュアルの問題はあるが、ゆっくりと考えることにしよう。

まだ何も収穫できていないが、満足感は高い。今後保存食作りや自家採種もしてみたい。もっと言うと、養蜂と養鶏ができたら、と思うが、家族からかなり反対されているので、少し時間を置こう。

夏には大収穫を期待!

-農のある暮らし、自分で作る

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

健気なりんご

ゼミの学生たちと長野県下伊那にある松川町にお世話になっている。地域おこしへに関する調査と提言を2年生が1年かけて行い、報告書を書くというプログラムである。実際のところ、受け入れに関わるすべてを請け負っ …

まわりを楽しむ、その弐

週末、市内の大塚さんの畑に野菜を買いに行く。娘達とそのお友達も一緒に連れて行く。無農薬で野菜を育てて出荷している団体だ。 「こうしほう http://khoshihou.com/」と言う、国際協力にも …

まわりを楽しむ、その壱

すごく風が強い1日。朝からマックス。桜の花もどんどんと散って行く。資源ゴミを捨てたあと、ローズマリーをハーブティー用に摘みに行く。 足元のムスカリも流石に紫色の花塊を揺らしている。ほとんど雑草のような …