佐藤峰研究室/Mine’s Lab

小確幸のコミュニティデザイン/Community Design for Wellーbeing

エッセイ

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投稿日:11月 28, 2020 更新日:

ずっと海外に行けなくなり本当に残念なのだけれども、最近海外にいる、しかも少し連絡を取っていななった古い友人が気になったり、向こうが気にしてくれたりで、次々とやりとりが再開している。20歳の頃に知り合って最近米国で結婚したKちゃん、英国留学の際にハウスメートだったC、米国留学時にお世話になり、ゴールデンゲートパークの植物園を、まるで自分の庭のように案内してくれた母校の先輩のFさん、そして、やはり同じ時期かに知り合ってニカラグアにまで来てくれたB···。女友達っていいな、しかも自分ととても違う環境に身を置いていると尚更、と思う。そして、それぞれの状況によってwithコロナの過ごし方も感じ方とても違う。

ウェールズにいる生粋のウェールズ人のCは私が修士号を取った大学院で博士号を取ろうとしている。英国はかなり身近な人が亡くなるほどの感染率で彼女の叔父さんも亡くなった。私の会ったことがあるからとてもショックだ。彼女からはいきなり、本当に数年ぶりに「生きていたら返事をくれ。みんな大丈夫か。」というメールが来た。本当に身近な人が罹ってもおかしくないという実感を持ってひっそり暮らしている。最近、海辺を家族で散歩している写真を送ってくれた。冬のウェールズの海の少し切ないような色使いが、そこにあるように感じ取れた。

ロードアイランド州にいるKちゃんは最近主婦だ。あまりに色々なニュースが錯綜するから、コロナ陰謀説ももしかしたらアリなんじゃないかと思い、辟易してほぼ全くニュースをチェックしていないとのこと。代わりに日本のテレビを見ているらしい。私が全然知らないような番組のことが書いてあって驚く。

日本人のFさんはサンフランシスコで治安に関わる仕事をしている。もともと大変な仕事だなと思っていたけれども、コロナで更に激務になり、それなのに市から予算を減らされて、同僚が過労で亡くなったりしているとのことだった。10カ月以上も早朝から夜まで働いているようなので、とにかくとにかく無事でいて欲しい。彼女の情報によると、市からはすでに9万世帯が転出しているとのこと。私が大好きなサンフランシスコがどのくらい「あのまま」なのかとても気がかりだ。都市なのに緑が多く、一日中歩いていても楽しくて、公共交通も完璧で、友達もたくさん、という街はそうない。

スタンフォードを卒業してからずっとシリコンバレーにいたB。彼女はずっと(お金持ちの)大家さんが使っていない小さな家を借りて暮らしていたけれども、近所で豪邸を建てるための事務所にするからと、急に立ち退きを言い渡された。けれども、性格が明るく友人が多い彼女のこと、早速カーメル(最高に景観がいいことで有名)に、家を貸してくれる人を見つけ、愛犬を引越ししたとある。写真がとにかく素敵でまた行くしかない、と思う。彼女は知る中でも考えられないほどポジティブなものの見方をする。どうやったらああいうふうになれるのか、本当に秘密を知りたい。

じゃあ、私はどうなんだとふと思う。職業的に幸にもあまり影響を受けていない(それなりに大変なことはあるけれども)からか、淡々と過ごしているようにしか報告ができない。けれどもこの淡々、が他の人から見たら(ちょっとだけ)ドラマなんだろうと思う。コロナでつまらない暮らしをしている、と思いがちだけれど、その「つまらない」の形をシェアすると、多分つまらなくないかなと思うこの頃である。

朝の散歩で見上げる木。名前が分からないのが悲しいが、いつもなんだか好きと思う。

-エッセイ

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