11月20日と21日に、国際開発学会第32回全国大会(金沢大学・オンライン)に、佐藤研究室として企画セッション「それぞれのウェルビーイングのかたち―多様化する新興国・途上国での社会課題とコミュニティの 現在―」 を行いました(抄録の16ページ)。
セッションでは、私の方で企画の説明をしたのちに、研究室のSaidurさん、Kaziaさん、牛さん、菅野さんに、当事者のウェルビーイングの戦略もしくは、新たな社会課題の認識に関わる発表をしていただきました。バングラデシュからは縫製工場で働く女性ワーカーの生存戦略および、それとは対局にあるように見える大卒女性の困難な就活についての報告が、中国からはLGBTQの若者の「カミングアウト戦略」について、トンガからは現地でSukaと呼ばれる糖尿病をめぐる西洋医療と現地の医療や知識との対立と交わりについて報告されました。
討論者には、旧友(と私が片想いで思っている)かつ先輩である日本福祉大学の小國和子先生をお迎えし、彼女らしい丁寧さで、ふわりとした口調ながらもかなり本質的なコメントをいただきました。25名ほどの参加者からのご意見もいただきながら、かなり充実したセッションをすることができました。
学生と指導教員という組み合わせでのセッションをすることにはかなり躊躇がありましたが、色々と反省点もありながら、結果としてはやってよかったなと思っています。
金沢大学は父の母校なので、学生達と行けたら本当によかったなあと少し残念ではありましたが、自分の指導の限界もわかり、そのことも含めてよい機会でした。
小國先生には重ね重ねお礼を申し上げます!