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「居場所」は自分の中に

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このたびご卒業された皆さん、本当におめでとうございます。コロナ禍で思うように会えませんでしたが、無事に修了されて、とてもホッとしています。ホッとしすぎて体調を悪くしたくらい(笑)。

3月の三連休、関西での仕事に合わせて、なかなか会えなかった人たちに再会しまてきました。102歳の母方の祖母は、ほとんど1日を寝て過ごしていて、耳も遠いので、電話でもうまく話せず、今回2年ぶりにようやく、枕元で30分ほど話しすることができました。生きているのがようやくという風情ではありましたが、そのことについては文句は言わず、孫の私のことを細やかに気遣う様子もあり、元気だった頃と同じように至って上品で、深く感動してしまい、私は泣いてばかりいました。

その後、兵庫県の三田市の里山に足を伸ばし、パキスタンで仕事をしていた際に知り合ったNさんのおうちに泊めてもらいました(Nさん、パートナーのYさん、ありがとうございます)。到着はお昼時、おうちに着くと、ご近所さんが集まっており早速ポットラック・パーティ。ピザ、サラダ、ポトフ、おはぎ、バスクチーズケーキを持ち寄って楽しみました。ものすごく久しぶりに、大人の人たちと静かに楽しく食事をしました。その後は、ご近所さんと犬の散歩。Nさんの暮らす地域は年々空き家が多くなり、Nさんの隣近所は空き家です。「普通の感覚」では限界集落っぽくも見えますが、ご近所さんが寄り合って、一緒にパンを焼いたり、朝の散歩をしたり、近所の川に棲む白い鯉(?)に白鯨と名付けて、動向を気にかけたりと、楽しそうでした。三田市では、退職後に移住した田畑山林付きの古民家を開放し、「里野山家(http://satonoyamaga.org)」というNPOを運営している佐藤夫妻にもお会いすることができました。初めは静かに暮らすつもりが、色々な人が古民家を通じて繋がり、気がつくと移住支援までして、近所には今は空き家がないそうです。

その後、民族学博物館での仕事の後、今度はニカラグアで知り合った、同年代の京都の友人Nさんのお宅へ。コロナ禍で、彼女も私も猫を二匹飼い始めたという偶然に小さく驚き、それ以外この2年間、特にニュースがないねという地味な事実も確認。これから10年をどんな風に進んでいこうか、お互いに模索している感じがします。

最近、居場所支援が盛んに行われており、卒業生の中にもこのテーマに関連して研究をしていた学生もいます。それは大事なことだけれども、今回の旅が私に教えてくれたのは、最終的に「居場所」が自分の中にあった方が良いということ。居場所支援の最終目標もこういうことなのではないでしょうか。

他の誰かと一緒に居る前に、まず自分とちゃんと一緒に居ること。五感が訴えてくることを、なるべく真っ直ぐに受け止め吟味すること。人の意見は真摯に聞くけれども、世間がどう自分を評価するかに振り回されずに、自分の感覚に自信をもち、大事にすること。そういう生き方を(模索中を含め)している人たちに、今回再会することができたのだと思います。

明日からの新しい暮らしの中で、色々なことがあると思います。見るもの・聞くものをなるべく注意深く受け止め、そこから感じ取られることを大事にすることで、新生活に(今まで通りの生活でも、新しい気持ちの日々で)幸多きことを願います。

大雄山のYさんの里山の風景です

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