佐藤峰研究室/Mine’s Lab

小確幸のコミュニティデザイン/Community Design for Wellーbeing

エッセイ

猫が来た

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数年前からの娘たちのリクエストにペットが飼いたいというのがあった。しかし猫と犬(やミニブタやハリネズミ)で意見が割れていて、それに世話もしそうになかったので、とりあえずスルーしていた。しかし二人して猫が飼いたいと最近主張してくる。

私も哺乳類を飼ったことが一度もなかったけど、年齢的にも子猫から飼えるのは今回が最初で最後かなと思い(猫は割と長生きなので)、色々と保護猫の譲渡会に行き、11月初めからオスの3ヶ月の兄弟の子猫を2匹飼っている。最初の数日はくしゃみが止まらず(かなりのアレルギー体質なので)、甘噛みされたり少し引っ掻かれたりしたところがありえないほど腫れ上がるなど、まずいことが多々あったのだけど、一月たちようやく落ち着いてきた。

今まで、猫というのは世界中の全ての猫が一緒で、そう個性もなかったのだけれども、飼ってみて、名前をつけて、餌をやりトイレの世話をしていくと、かなり性格が違うことがわかる。そしてその性格自体も固定でもない。茶トラの方は美形で骨太で食いしん坊、主張が強く、布のネズミのおもちゃを渡すと尻尾の紐を食いちぎり、自分のベッドも食いちぎる。しかし1ヶ月経つと落ち着いてきて、高1男子が大学生になって優しくなったような雰囲気だ。白黒のハチワレの方はスリムで小型で身軽、ケージに登って降りられなくなる、ネズミのおもちゃを渡すと自分でそれを動かしてエンドレスで遊んでいるなど、かなり動きが多い。初めは本当に子猫だったけど、最近になって食欲が増し、思春期なのかややつれない。

大興奮なのは娘たちなのだが、その可愛がり方が猫に負担ではないかと少し心配なほどだ。中学生の次女は「猫って吸うものなんだね」と抱っこしてずっと鼻をくっつけて息を吸い込んでいる。高校生の長女は遠目に見ると猫を振っているように見えるあやしかたをしている。「吸う」や「振る」は明らかに動物を可愛がるモードではない。月曜日になると猫はホッとした顔でずっと眠っている(ように見える。)

ちょっと(かなり)ウンチは臭いし、朝餌をくれの鳴き声で起きるし、カーテンに登るなど色々やらかすけれど、食う出す眠る遊ぶの4モードで生きている(と思われる)シンプルな存在に、人間はそれぞれに癒されている日々だ。

-エッセイ

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